5.29.2016

記憶力悪い人必見 記憶の仕組みとは「認知心理学」


記憶とは?記憶のしくみ


約束事を忘れてしまう。物忘れが多い。人の名前をなかなか覚えられない。昔のことが思い出せない。


など「記憶」とはとても大事なものですね。

人は「記憶」がなければ、話すことも、コミュニケーションも十分に取ることができません。

しかしその反面、「記憶」を忘れていくことが幸いに働くこともあります。

記憶があまりにも完全すぎると、いま経験していることと過去の経験が混ざって、逆に混乱してしまいます。

自分の過去を忘れることで、自分を許していることは大切なことなんです。


記憶するということ

記憶は経験を取り込んで、それを貯えて、必要な時に再生したり、再認することを基本としています。

記憶には大きく分けて3種類の段階があります。

第1段階 感覚記憶


時間で言ったら1、2秒ぐらいの記憶。

目の前の一瞬の出来事など、ほとんど記憶に残さない情報。
そのときの目標などにしたがって情報を選択して取り入れる感覚記憶の段階。

この段階は、意識と類似した瞬間的なものであり、即座に記憶内容を再現することができる。

ここで選択した情報が次の短期記憶の段階に移行する。

第2段階 短期記憶


感覚記憶で得た情報のうち、処理する必要のある間だけ働くものが短期記憶の段階。

短期記憶の時間は10数秒から数分以内。

人は平均的に「7個のコト」が短期記憶される容量とされています。
7桁の数字や、8人目の名前を聞いたら最初の人の名前を忘れるなど
短期記憶の容量はある一定でいっぱいになってしまします。

ちなみに短期記憶は訓練して容量を増やすことができることもわかっています。

普段からちょっと無理して多くのことを覚えるようにしてみましょう。

第3段階 長期記憶


短期記憶で覚えた情報が10数秒から数分以内で消える前に、その情報を繰り返したり、再度経験したり、その情報に集中したりすると
その情報は強化されて長期記憶の段階に収められていきます。

長期記憶は強く強化されれば、半永久的に忘れることはないが、弱い強化だと一定期間過ぎると忘れてしまいます。

中学時代に勉強した二次方程式の解の公式なんて、一定期間は長期記憶されていたけど、大人になったら忘れてしまいますね。


まとめ


○人間はいつでも瞬間的にすべてを記憶している。

○覚えたいこと、必要な情報は一時的に記憶している。

○一時記憶したことを、繰り返したり、再度経験したりすると記憶が固まる。

他にも「記憶」の原理があるので、またそれは次の機会に書きたいと思います。
あと、「忘れる」ということについても書きたいと思います。


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